文化のみち散歩「圓明寺」「松山神社」



松嶋山 圓明寺(えんめいじ)

石鐘(せきしょう)で知られる寺社。
名古屋の産業発展から大空襲までの近代史を考えさせられる史跡です。

「石鐘」案内
当寺院の境内に石で造られた鐘があります。
昭和16年の金属類回収令によって銅製の金が供出され、代わりに吊るされました。
終戦後、銅の金の再建を望む声がありましたが、戦争の記憶を後世に残すため、平和を見守り続けるため現在も吊るし続けています。
全国でも非常に珍しい鐘です。


松山神社

いつも参拝者が絶えない、親しまれている寺社。善光寺街道から北に入って東側。
東向きは珍しいですが、尾張名陽圖會』の「天道宮は祭神 国常立尊(くにのとこたち)」通りなら(神社略記等では天照大神とあり異なりますが‥)日が昇る東向きはふさわしく思えます。
余談として、東向きキリスト教ではスタンダード。


『尾張名陽圖會』
「山口松山神社」として、本宮三社、稲荷天神、土神社、鈴神社、祈祷所があり、大きく描かれています。
目に留まる記述は「修験」「天道宮は祭神 国常立尊(くにのとこたち)」「大日如来」「神木(神木) 坂下(さかした) 作子町(つくりこまち)*より」等。

作子町
『尾張名陽圖會』には「片?筋の東坂下をいう天道町までの名なり」「名古屋村の内」「百姓~町」「田畑を作る」とあります。

清須越以前に名古屋周辺に所在したか、その可能性が高い寺社。


『清須越寺社マップ』
「松山天道」とあります。
青い線は河。先の写真では、南に下がっています?


天照皇大神等を祀ります。
松山天道宮と呼ばれ崇拝されました。
西方に向かう珍しい拝殿を持つ神社です。