写真は西図書館2階の庭園。像は「矢田績翁」。
矢田績とは⇒ 「文化のみち」のいわれ
西図書館は、矢田績が私財を投げうって作った図書館の後身にあたります。建物は当時(大正14年)の洋館ではありませんが、矢田績をしのんで訪ねました😊
以下、碑文より。
庭園に続く扉のそばに「矢田績翁と西図書館」チラシがありました。洋館のモノクロ写真がしゃれてます。
矢田績翁と西図書館
西図書館の歴史は、大正14年に実業家矢田績翁が私財で名古屋市東区武平町に財団法人名古屋公衆図書館を創設されたときより始まります。
矢田績翁(1860年8.9~1940年3.25)は、和歌山県の生まれ。数々の企業で活躍の後、三井銀行に入行。名古屋支店長就任時より、名古屋財界の指導者と呼ばれるほどの重鎮となりました。
その後東京に転任されましたが、名古屋を愛し、東区橦木町に永住。その際私財を投じ名古屋公衆図書館を創立されました。
昭和14年、図書館の将来のため名古屋市へ寄付され、市立名古屋公衆図書館となりました。
昭和27年市立栄図書館と改称。
昭和40年建物の老朽化や社会教育施設の各区設置等の時代の要請から、ここ西区花の木(当時台所町花の木小学校跡)へ名古屋市西図書館として移転・改称し、今日に至ります。
なお、市立栄図書館時につくられました矢田績翁の胸像は、西図書館2階の庭園内にあります。
西図書館の最寄り駅は「浄心」。駅から歩いて5分位。
駅東に「弁天通商店街」の史跡案内板があり、界隈の物語をおもしろく知ることができます。
案内板から東すぐ、北に入ると宗像神社の参道。宗像神社は葵の紋がいっぱい、懸魚にもあります。写真は文久元年の狛犬。穏やかな風情のある神社です。
商店街には昔ながらのお店もあり、名古屋を市電が走っていた頃のお話も聞けたり…。初夏には一つ葉田子(ヒトツバタゴ)が咲き並び、明るい眺めを楽しめます。(写真は浄心駅から東方向)