文化のみち散歩「長久寺」



 

長久寺(ちょうきゅうじ)

名古屋二十一大師霊場の六番・東岳山。

不動明王。真言宗智山派。東海三十六不動。

名古屋二十一大師霊場

大師霊場などのマップは大須観音(北野山 真福寺 宝生院)で見覚えあります。


写真の中央、赤い「庚申」が庚申塔(こうしんとう)


天邪鬼を足下に、三猿を従えたりりしい青面金剛童子が刻まれています。

庚申塔は西では珍しく、年歴や最下に武士らしい氏名の連名があることから、市指定文化財になったそう。

情感豊かなタッチで和みます。


この日は左義長のご厚意にあずかりました。

ご親切にありがとうございました。😊

左義長

呼称は地域により「とんど焼き」「どんど焼き」等。

旧札や年賀飾り等を焚き上げる神事。



川上貞奴が寄進した不動像を拝観。

こぶりで重厚、きれいな造り。貞奴らしさを感じます。



石井直樹歌碑は大きく、おおらかな字形も素晴らしい。


裏面に、昭和12年12月と刻まれています。



珍しい座り弁天像は、温和な面差し。

きれいに磨かれ、より福福しく見えます。



敷地は『尾張名陽図会 全巻』と現在を比較。

かつて6万坪。清須越の話題。


本堂が大構えでないのは、修行寺の経歴によると聞きました。

板廊下の隙間は、木造建築が長持ちする工夫。

かつての参道門(南側)を通って南西へ。



長久寺貝塚

金城学院中学校の正門そば、案内板を見て、熱田台地、片山貝塚の話題。

片山貝塚

『数十年前の東海地方はどうなっていたか』黒田啓介/近代文藝社



真言宗 智名山 善福院

清須越の後に創建されたよう。

『幕末 城下町名古屋復元マップ』に載っています。

今の地図で色分けすると‥

上部:長久寺。上にまだ広がっていました。

下部:善福院。やはり広かったようです。